未来の中核層に焦点を絞った
「意識改革研修」で、今後の発展を
支える企業風土・人材を育成
事例概要
業 種:
食品メーカー
企業名:
多店舗展開するM社
導入サービス:
[教育・研修]
課 題:
企業成長のキーパーソンであるショップ店長の
企業マインド醸成とスキルアップ
将来的には企業中核を担うことが期待され、現場を支える店長クラスの人材において、スキルやモチベーションにバラつきが見られる。今後の企業成長を考えるうえで、この層の育成は最重要課題として捉えられていた。
導入効果:
二段階の研修プログラムで、店長クラス全体のレベル底上げと
幹部候補生の発掘
企業マインドの醸成から研修を始める設計が奏功。自社理解という共通の土壌を作ってから具体的なスキルアップ法を学んだことで教育効果が高まり、店長全体のレベル向上につながった。また、研修を通じて、マネジメント能力と高いモチベーションをあわせもった、将来企業の幹部になりうる優秀な人材も発掘できた。
導入の背景
成長の鍵を握るのは、現場の核であり将来は企業の中核を担う店長たち
食品メーカーであるクライアントは安定的な売上・利益を創出している優良企業。今後も時代の変化に対応しつつ確実な成長を続けるために、現在は現場の営業力に直結する存在であり、将来的には企業の中核を担う人材となる店長クラスの育成・スキルアップを重要視され、当社に教育研修のご相談をいただきました。ヒアリングの結果、多角化や新規事業に取り組む中長期戦略を立てておられ、そのためにいずれリーダーとなってビジョンを遂行する幹部候補生を発掘したいとの意向を共有。そこで今回の研修を、現場の実務的なマネジメントスキル向上とともに、企業発展を支える中核人物にふさわしい素養を見定める場とすることにしました。
個人差からくるギャップをいかに埋め、全体の力を引き上げるか
店長層の実力を全体的に引き上げるためにはある問題がありました。それぞれの業務遂行に対する姿勢やモチベーション、レベルにかなりの差異が見受けられたのです。現状のまま、単にマネジメントスキルを向上させるだけでは、一時的な成長を得ることはできても「将来を見据えた人材育成」というミッションを真の意味で解決できないのではないか。そんな懸念から、複数の要素を組み合わせた段階的な研修設計をお勧めしました。
導入したソリューション
企業マインド醸成×スキルアップにWアプローチする戦略的な研修
企業マインドを育て、企業人としての基礎体力向上につなげる
まずは店長の皆さまの考え方、モチベーションレベルの均一化からスタート。日々の仕事に追われる皆さまに俯瞰した視点と成長へのモチベーションをもたらすために、ルーティーン業務では考えることの少ない「企業マインド」の醸成に取り組みました。具体的には企業理念を改めて理解し、組織の価値観と未来を見据える視座の重要性を把握した上で、自社・自店の強みや優位性、弱点などを洗い出し、改善点などを客観的に分析。そこから顧客視点の接客を学んでいきました。
現場で今日からすぐ使えるマネジメントスキルを、実践的にレクチャー
次が、接客・マネジメントについてのプログラムです。現場で最も重要な接客をロールプレイングで繰り返し、必要なスキルや顧客とのコミュニケーションの改善法を実践的に学んでいきました。自身の課題にあげる方も多い部下指導については、店長同士で悩みや管理術を共有。部下の効果的なマネジメントを行い、いかにやる気と活気のある店舗づくりへとつなげるか。具体的な事例や理論を元に、各店舗でその日から実践できる具体的な方法を体得していきました。
導入後の成果
店長全体のモチベーションとマネジメント力の底上げに成功
有望な幹部候補生も発掘
企業マインドの醸成という人材育成の土台づくりからスタートしたことで、各自に理解を得ながら、全体レベルの向上につなげることができました。その後のマネジメントスキル習得のパートでは、実践的な接客・マネジメント術を学び、同じ立場の者同士で悩みや課題を共有したことで、以前よりも自信と積極性が感じられ、責任者として現場をいかに向上させるか、前向きな意見が活発に取り交わされるようになりました。
研修を通してリーダーシップや提案力、マネジメント力などリーダーとして必要な素質や適性を見極めることにも成功。店長クラスの中から、将来有望な幹部候補生を発掘することもできました。
また、本研修は周囲にも波及効果をもたらしました。店長の皆さまに刺激をうけた上司に当たるエリアマネージャーさまたちが、人材育成についてのディスカッションを行うようになったのです。店長からエリアマネージャーへ、現場スタッフへ。一人の意識変革は、現場全体を変えることにつながるという貴重な教訓を得ることができました。
今回の研修が成功した理由は
-----店長クラスが現場と本部をつなぐキーパーソンであると見極め、研修を設定したこと
-----それぞれのレベルの差をなくし、企業人としてのモチベーションを引き上げるため
企業マインドの醸成から研修を始めたこと
-----店長さま同士で現場の課題や悩みを共有して新たな気付きを得、研修への積極的な
参加姿勢を引き出せたこと
-----実践的な接客やマネジメント等のスキルをロールプレイングで学び
すぐに実行したい気持ちを喚起できたこと などが奏功した結果です。
企業マインドを共有することから始めた研修は、現状の改善とともに、企業の基礎体力の向上にも
効果を発揮することができ、将来を見据えた質の高い人材育成を願うクライアント企業の成長を
支える一助になりました。
お問い合わせ
株式会社三越伊勢丹ヒューマン・ソリューションズ
営業統括部 教育事業担当
お電話でのお問い合わせ
050-3150-0074
受付時間:午前10時から午後6時まで
(日曜日および1月1日を除く)