投稿日:2020.03.02
更新日:2022.10.13

デキる販売員は知ってる販売のコツ

デキる販売員は知ってる販売のコツ

販売員として働くにあたって「売り上げ」という数字は避けては通れないと言って良いでしょう。その売り上げを達成するためには「顧客数」も重要なポイントになります。顧客数と売り上げ、デキる販売員はこの両方を獲得するために「販売におけるコツ」をしっかり押さえているのです。今回は販売員として成功するためのポイントをご紹介します。

デキる販売員は知ってる販売のコツとは

顧客数と売り上げを持つデキる販売員は、ただ闇雲に声かけや商談を行っている訳ではありません。デキる販売員の仕事ぶりをよく見ていると、以下のような共通点が見られるのです。

お客さまを観察する

デキる販売員はまず「お客さまをよく観察している」という事を覚えておきましょう。販売員という仕事はお客さまにお声がけして商品の説明やお客さまの要望を汲み取る事が多い職業と言えます。しかし、お客さまの事をよく観察出来ていないと一方的な情報・商品の押し付けになってしまいがちなのです。デキる販売員はお客さまが商品を手に取る前からしっかりとお客さまを観察しています。例えばショッピングモール内にテナントを構えているョップであれば、「お客さまが同じフロアのどんなお店やショーウィンドウを見ているのか」というところからデキる販売員のお客さま観察は始まっているのです。入店前から入念に観察眼を働かせる事で、お客さまがどんな商品に興味を持ち、どんな趣味嗜好で自店を訪れているのかを把握します。

もちろん、デキる販売員はお客さまの入店時や入店後の動きにも注意して観察しています。「お客さまが入店したきっかけは何か(どんな商品に興味を持って入店してきたか)」「店内ではどんな商品を手にとっていたか」「繰り返し見ていた商品はあるか」など、お客さまのさりげない仕草までよく観察するのがポイントです。その際はお客さまを凝視するのではなく、仕事をしながらさりげなく横目で見るようなイメージで観察しましょう。こうした観察から得たデータをしっかりと集積・分析して、「こういうお客さまにはこういう商品を勧めると気に入ってもらえる可能性が高い」といった具合に提案力へ活かしていく事が販売員として成功するための第一歩なのです。

お客さまとの心理的距離を適切に保つ

せっかくお客さまをよく観察出来ていても、肝心の接客で失敗してしまっては元も子もありません。接客時に気をつけておきたいポイントは「お客さまとの適切な距離感」です。接客で失敗してしまいがちなパターンとしては「距離感が近すぎる」「距離感が遠すぎる」の2つがあります。距離感が近すぎるというのは、信頼関係が構築されていないのに踏み込んだ質問をしたり、とにもかくにも商品の話題をお客さまに持ちかけてしまうというパターンです。常連のお客さまならまだしも、たまたま立ち寄ってくださったお客さまである場合、初めて入ったお店・初めて話す店員からいきなり商品を猛プッシュされると、お客さまには「売り付けられる」という恐怖感が芽生えてしまうのです。

逆に距離感が遠すぎるというのは、お客さまに関心を持たないというパターンです。入店時やすれ違った際の挨拶がない、話を聞きたくても店員が仕事に集中しているなどが代表的な例として挙げられるでしょう。お客さまからすればこれは無視されているのと同じです。自分を無視するようなお店で買い物をしたいと思う人はあまり居ないと言えるでしょう。お客様お客さまと適切な距離感を保つコツは「世間話」から入る事です。例えばそれは天気の話でも、取り扱っている商品の関連ニュースでも構いません。まずはお客さまに警戒心を解いてもらう事が重要なのです。他愛の無い話題で少し会話した後は「何かあればお申し付けください」といったようにお客さまに主導権を渡すと、お客さまは安心して商品を眺める事が出来るのでそこから商談に発展しやすくなります。

お客さまに売り込まない

逆説的になりますが、販売員として成功するためには「お客さまに商品を売り込まない」という意識も大切である事も覚えておきましょう。先に述べた通り、とにかく商品のアピールポイントを話してくる店員に対してお客さまが抱くのは警戒心です。もちろん商品についての情報・知識をお客さまに提供する事は販売員の重要な仕事ですが、それだけを行っていてもお客さまの購買欲は刺激出来ません。大切なのは「信頼出来る親身な販売員」という目で見てもらえるように振舞う事です。

例えばお客さまが購入を悩んでいるようなら、あえて決断を促さずに一旦保留にして帰ってもらうというのもひとつの方法でしょう。無理やり売りつける態度を見せない事で、最終的に購入を決断してくれるお客さまは少なくありません。また、時には暗にその商品を購入しないという選択肢を提案してみるのも効果的です。「お客さまが○○がお好きであればこの商品はおすすめです。」というような言い回しをする事で、お客さまは「売りつけられている」のではなく「親身にアドバイスしてくれている」と感じてくれるでしょう。一度購入してくれたお客さまを常連客にするためには、お買い上げの際にお客さまがこの人から「買ってよかった」と思ってもらえることが大切です。これから商品を使うのが楽しみになるようなコメントを考えておきましょう。

商品知識や専門性を高めて
お客さまからの信用を高めましょう

お客さまがわざわざお店に足を運ぶのは、実際に商品を手に取ったり見たりしたいという事もありますが、店員に詳しい話を聞きたいという人も少なくありません。商品知識豊富な店員がおすすめしてくれる商品は、魅力的に見えるものです。お客さまからすると商品に詳しい店員は信用度が高く、購買意欲が高まる傾向にあります。店員の持つ商品知識や専門性は一種の「説得力」を持ち合わせており、購入の後押しになる事が多いのです。普段から積極的に商品のリサーチや勉強に励み、知識と専門性の向上に努めておきましょう。

ただ「売る」事だけが販売業ではない

販売業は読んで字の如く商品を売るだけではお客さまの心を掴む事は出来ないのです。デキる販売員は「お客さまをよく観察」し、「適切な距離感」を保って「お客さまに商品を押し付けない」という特徴があります。そしてもう一歩の後押しとなるのが業界人としての商品知識や専門性なのです。こうして信頼を得た販売員が多くの顧客を獲得し、売り上げをどんどん伸ばしていきます。今回の記事を自分の販売スタイルの参考にしてみてください。


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